可愛い顔したローヌ:ヴァン ヌーヴォー シラー
オーストラリア・シラーズはスパイシーじゃないってことに驚愕し、じゃぁスパイシーなローヌのシラーが飲みたいよ、って思っていたところ・・・・
シラー・ヌーヴォーなるものを発見!
南仏のシラー100%を使用ですって。
もう、ボジョレー・ヌーヴォーの二匹目のどじょう感が半端ないです。
産地も大ぐくりに「南仏」ってところが、返って潔く、清々しい。
「ローヌ」よりも「南仏」とか「南フランス」って言った方が売りやすいんだろうな。
シラー・ヌーヴォー、好きです。
わかりやすい。
わかりやすい味が好きな訳ではないけれど、なんというか、狙い所が味にストレートに出ている感じがするのです。
ヌーヴォーなので、マセラシオン・カルボニック製法で作られているものと思われる。
マセラシオン・カルボニック製法はぶどうを潰さず、房ごとタンクにドンと入れると発酵が始まり、1週間ほどでワインになるらしい。
この方法だと軽めでフルーティー、透明感が強く可愛らしいワインに仕上がる。
今回のシラー・ヌーヴォーも透明感のある綺麗な色合い、青紫がかっているのは若いワインの証拠。
そして、栓を開けたとたんに広がる甘いキャンディー香。
これはマセラシオン・カルボニック製法の特徴の一つ。
味わいはジューシーで、ぶどうを絞ってそのまま飲んでいるような、ぶどうそのものの味がする。
あー、これだけぶどうの味を強く感じられるなら、その年のぶどうの出来をいち早くこの方法で知ることができるだろうな。
ヌーヴォー、なるほど、なるほど。
ローヌのシラーはスパイシーで、濃いめ、タンニンも強く、獣香がすると表現されたりする。
カジュアルなワインではないのだな。
合わせるものにも、ちょい気を使う。
それなりにローヌらしい特徴をもったものを飲もうとすると、安くはない。少なくとも日本では。最低でも3,000円は超くらい?
ご近所さんのボジョレーが、軽くカジュアルなヌーヴォーで世界に名を広めたのなら、ちょっとあやかりたくなるのも分かる。
玄人好みで、若干地味な印象のローヌのシラーを消費者に知ってもらうために、このシラー・ヌーヴォー、なかなか良いのでは。
さらに、しっかり濃いめ、樽強め、タンニン強めの新世界の赤へのアンチテーゼとしても面白い。
ワインデータ
名前 | 2018ヴァン ヌーヴォー シラー 2018 Vin Nouveau Syrah |
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種類 | 赤 |
産地 | フランス |
品種 | シラー 100% |
タイプ | ミディアムボディ |
価格 | 1,600円 |
お店 | 成城石井 |
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