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2018-11-29

ヌーヴォーじゃないボジョレーのすすめ:バラック・ド・ラ・ペリエール ボジョレー・ヴィラージュ

バラック・ド・ラ・ペリエール ボジョレー・ヴィラージュ 2014

年に2回、ボジョレーが飲みたくなる時期がある。
ひとつは春。
あー、今日はあったかいなー、外で飲みたいなー、と思う時、飲みたくなるのは軽やかなボジョレーだ。

そして、もうひとつは、秋。
ボジョレー・ヌーヴォー解禁で世の中が浮かれ出す頃、あー、そういう季節かー、ボジョレー飲みたいなーと思う。

但し、いずれも飲みたくなるボジョレーはヌーヴォーではなく、普通のボジョレーだ。普通のボジョレーとは、新酒として売り出されるものではなく、他のワインと同じように一定の熟成を経て出荷されるものだ。

そもそも、ボジョレー・ヌーヴォーは製法からして普通のワインとは違う
8月下旬とか9月に収穫したぶどうを11月中旬に世界中で一斉に売りだせるように作るヌーヴォー仕様になっている。だからといってズルをしている訳ではなく、もともとその年のぶどうの出来を確認するために作っていたので、試飲酒用の製法で作られているというだけのこと。

ボジョレーの赤ワインはガメイという品種から作られるが、私はこのガメイが好きなのだ。日本のマスカットベリーAにも通ずるフレッシュな果実味がありつつ、カリピノのようにはしゃいだ感じがなく、ちょっと控えめ。ちょっと品がいい。

バラック・ド・ラ・ペリエール ボジョレー・ヴィラージュ 2014

今日のボジョレーはバラック・ド・ラ・ペリエールのボジョレー・ヴィラージュ
一口めはさわやかなチェリーのような酸味を感じるけれど、後味にきちんと繊細なタンニンがあり、紅茶のような香りもある。

そして、このワイン、2日めがとてもいいです。
酸味が丸くなり、紅茶感が増して、すごく良い変化を遂げます。コックリと煮詰めたマーマレードジャムを紅茶に溶かして飲んでいるような。
なんかちょっとオレンジ色の温かみを感じて、味にも色や温度ってあるんだなぁと。
秋が深まる時期に飲むにふさわしい味わい。
春に飲んだら、印象違うのかしら。同じなのかしら。

合わせるお料理は、1日めはミートソース目玉焼き
舞茸のオーブン焼きクミン・レモン風味

ミートソース目玉焼き

ボジョレーとトマトソースは鉄板だよねってことで。ボジョレーの軽やかな酸味とトマトソースの酸味がよい。玉子の黄身もトロトロ。

ミートソース目玉焼き

これは、これでとてもいいのだけれど、若干、平凡な合わせではある。ちょっとチャレンジかな?と思いつつ、舞茸のオーブン焼きにレモンをぎゅっと絞ってみると、全然嫌じゃない。むしろ、レモンの酸味でボジョレーのタンニンが活きてきて、華やかな香りも引き出される感じ。

で、2日め。思い切って、酸味と野菜を合わせてみた。
 
ボジョレー ペアリング

大根おろしにレモンとマスタードを混ぜて、トリカラにOn
そして柚子胡椒風味のコールスロー。白っぽい野菜メインで酸味強めのお料理だけど、すごくマッチして、我ながらびっくり。
これは同じ赤でもカベルネやシラーでは、得られぬ組み合わせ。

やっぱり、普通のボジョレー好きだーと思ってしまった。

ワインデータ

名前 バラック・ド・ラ・ペリエール ボジョレー・ヴィラージュ 2014
Barac de la perierre Beaujolais villages 2014
種類
産地 フランス ブルゴーニュ ボジョレー
品種 ガメイ 100%
タイプ ミディアムボディ
価格 2,400円
お店 Bon repas 麻布十番店

レシピ

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